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ギルモア博士宛の送金手続きの処理待ち画面を、ぼんやり眺めて溜息をつく。 今日は週に一度の給与支給日で、 4週に一度、最低限の生活費を差し引いた残額をすべて日本に送金する。 この機械の身体の維持のため、膨大な資金が必要なことは承知している。 002のジェットブースターあたりなら 既成の工業部品の応用でコストを削減することはある程度まで可能だが、 全身武器のこの身体にそれは殆ど望めない。 選んでなった身体ではないが、それでも生きねばならないのだから仕方が無い。 せめて自分に消費される金額だけでも自分で面倒をみたいと思うが、 しがないトラック運転手の雀の涙で賄えるような額ではないことも承知していて、 この身の不甲斐なさが忌々しくて臍をかむ。 このご大層な機械仕掛けが役に立つのは、戦争だけだ。 死なないために、生きるしかない。 お世辞にも前向きとは言えない考え方だが、 そう思えるようになっただけでも喜ばしい成長ぶりだと、 先日ふいに顔を見せた禿頭の友人の、人を食ったような独特の笑顔を思い出した。 確かに、以前の俺なら、この身体が朽ちなら朽ちるに任せていたかもしれない。 そんなことを思いながら、処理完了のボタンを押した。 ------------------------------------ なんとなく連作風味。 ドイツ→日本の海外送金がATMで可能なのかは不明ですが…… PR |
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