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ギルモア博士宛の送金手続きの処理待ち画面を、ぼんやり眺めて溜息をつく。 今日は週に一度の給与支給日で、 4週に一度、最低限の生活費を差し引いた残額をすべて日本に送金する。 この機械の身体の維持のため、膨大な資金が必要なことは承知している。 002のジェットブースターあたりなら 既成の工業部品の応用でコストを削減することはある程度まで可能だが、 全身武器のこの身体にそれは殆ど望めない。 選んでなった身体ではないが、それでも生きねばならないのだから仕方が無い。 せめて自分に消費される金額だけでも自分で面倒をみたいと思うが、 しがないトラック運転手の雀の涙で賄えるような額ではないことも承知していて、 この身の不甲斐なさが忌々しくて臍をかむ。 このご大層な機械仕掛けが役に立つのは、戦争だけだ。 死なないために、生きるしかない。 お世辞にも前向きとは言えない考え方だが、 そう思えるようになっただけでも喜ばしい成長ぶりだと、 先日ふいに顔を見せた禿頭の友人の、人を食ったような独特の笑顔を思い出した。 確かに、以前の俺なら、この身体が朽ちなら朽ちるに任せていたかもしれない。 そんなことを思いながら、処理完了のボタンを押した。 ------------------------------------ なんとなく連作風味。 ドイツ→日本の海外送金がATMで可能なのかは不明ですが…… PR |
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僕らには、とにかく金がかかる。
ただ日常を過ごすだけでも定期的にメンテナンスや部品の交換が必要だし、施設の維持経費もばかにならない。 ドルフィン号やその他機動力の新設、整備に武器弾薬……せちがらい話だけど、平和を護るという僕らの活動にはとんでもない金額が必要で、その資金はなんとかしてどこかから調達しなきゃならない。 ギルモア博士の人脈から幾許かの資金援助は受けていたけど、みんな貴重な(善意の科学者のほとんどがそうであるように)ささやかな額の研究費から捻出してくれているわけだから、それで賄えるのはせいぜい僕らの日常基盤、ギルモア邸の維持管理費くらい。 生活としては慎ましやかなものだけど、なにしろギルモア邸は僕ら10人が身を寄せ合って、かつさしたる不自由も感じないで暮らせる程度には広い、一般的感覚で言えば「邸宅」といえる規模なのだ。 僕らには、とにかく金がかかる。 だから僕らは頑張って働いた。 そうやって一般社会に溶け込んで暮らすことは、勿論必要以上に目立たないため、人間としての精神衛生のためという重要な役割もあったけど、さしあたっての目的があることが、いっそう勤労意欲を高めたわけだ。 これについては結果オーライとだけしておきたい。 幸なことに僕たちは身体を苛める仕事につくことには躊躇が無い。 多少の無理が利く身体はこういう時にも大いに役立ってくれた(しかし資金が必要なのはこの身体のせいだから、思えば本末転倒なのだけど)。 故に。 多少キツくても実入りの良い仕事を選ぶのは当然で、必然だった。 ------------------------------------------ と、いうようなことを考え出したら止まらなくなりました。 |
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断る。 真っ白い真四角な空間に、硬質な声が響いた。 奇麗事を並べちゃいるが、どうせ俺が、 00ナンバー中最強の戦力である俺の性能が欲しいだけなんだろう。 004…… 逃げたいのならあんたらだけで勝手に行けよ。 安心しな。 俺は何も喋りゃしないし、追っ手を誤魔化すくらいのことはしてやるさ。 話は終わりだと言いたげに腕を振る。 その鋼鉄の右手を、年老いた柔らかな手がそっと掴んだ。 ……許してくれとは言わん。言えるはずも無い。 君を「死神」に仕立て上げたのはこのワシじゃ。 どれほど悔いても許されるとは思っておらん。 ……… だからこそ、君に見ていて欲しいのだ。 ワシはこれから、残り少ない人生のすべてをBG打倒にかける。 君たち00ナンバーサイボーグ達の力を借りて。 これはきっと成し遂げる。成し遂げねばならん。 そして、そしてハインリヒ。 !! それは忘れかけていた名だ。 彼の、彼自身の……ヒトとしての、とても柔らかな記憶。 頼みがあるんじゃハインリヒ。 いつかBG打倒が成ったその時には。 君のこの手で、ワシを葬ってはくれまいか。 今のワシにはそれくらいしか……君に詫びる術が無い。術が無いのじゃ。 何も感じないはずの鋼鉄の右手に、はらはらと落ちる涙の淡い熱を知った。 ------------ この死にたがりに前向きな行動を取らせるのは、 そりゃあ難儀なことだったろうと思います。 そしてギルモア博士は、叶うことなら「彼の子供たち」の手にかかって死にたいと本気で思っています。 それは決して叶うことの無い、身勝手な贖罪。 「赦され続ける」ことが、彼の最大の罰なのかもしれません。 |
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ちゅう程度の女性向け。
ダメな人は先に進んじゃイケナイですよ。 |
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なんにもしてやしませんが(ヘタレだな紫暮!)一応女性向けです。
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