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僕らには、とにかく金がかかる。
ただ日常を過ごすだけでも定期的にメンテナンスや部品の交換が必要だし、施設の維持経費もばかにならない。 ドルフィン号やその他機動力の新設、整備に武器弾薬……せちがらい話だけど、平和を護るという僕らの活動にはとんでもない金額が必要で、その資金はなんとかしてどこかから調達しなきゃならない。 ギルモア博士の人脈から幾許かの資金援助は受けていたけど、みんな貴重な(善意の科学者のほとんどがそうであるように)ささやかな額の研究費から捻出してくれているわけだから、それで賄えるのはせいぜい僕らの日常基盤、ギルモア邸の維持管理費くらい。 生活としては慎ましやかなものだけど、なにしろギルモア邸は僕ら10人が身を寄せ合って、かつさしたる不自由も感じないで暮らせる程度には広い、一般的感覚で言えば「邸宅」といえる規模なのだ。 僕らには、とにかく金がかかる。 だから僕らは頑張って働いた。 そうやって一般社会に溶け込んで暮らすことは、勿論必要以上に目立たないため、人間としての精神衛生のためという重要な役割もあったけど、さしあたっての目的があることが、いっそう勤労意欲を高めたわけだ。 これについては結果オーライとだけしておきたい。 幸なことに僕たちは身体を苛める仕事につくことには躊躇が無い。 多少の無理が利く身体はこういう時にも大いに役立ってくれた(しかし資金が必要なのはこの身体のせいだから、思えば本末転倒なのだけど)。 故に。 多少キツくても実入りの良い仕事を選ぶのは当然で、必然だった。 ------------------------------------------ と、いうようなことを考え出したら止まらなくなりました。 PR |
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